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 シンガー・ソングライターの七尾旅人が7日、初のライブ映像作品となる「兵士A」を発表した。インタビューの一問一答を紹介する。

 ――2007年、9・11同時多発テロに触発されて制作した3枚組みアルバム「911ファンタジア」の中で既に、「今を生きる私たちは戦前世代」という予感を吐露しています。

 90年代終わりに冷戦構造が崩れてアメリカの一国支配の時代がやってきました。パックス・アメリカーナが続くかと思いきや2001年、同時多発テロという思いがけない矢が飛んできた。少人数のテロであれほど大きな惨事が起きて、世界が一変しました。ぼくは21歳でしたが、強烈なショックを受けました。

 アメリカはこれをきっかけにイラク・アフガン戦争になだれこみ、日本でもイラク特措法が成立して自衛隊が戦地にいくことが起き始めました。やがて戦争が泥沼化してイラクに安定を取り戻せないアメリカを見ていて、アメリカは新しい世界の状況に力をそがれて、このままではいられないのを予感しました。

 アメリカが準備した安保体制の中で平和を享受してきた日本もこのままではいられないだろう。米ソ間の安定していた時代とは全然違う、流動性が高くて不安定な時代が来る。いつどこでどんないさかいが起こるか分からない、ぐらぐらした時代。それを作品に描いてみたいと思って、20代なりに考えてつくったのが「911ファンタジア」でした。

 ――それから約10年。この間、国の防衛方針を大きく転換する集団的自衛権容認などの出来事がありました。

 「911ファンタジア」で予感した「戦前世代」という言葉がよりリアルな時代になってきました。今回「兵士A」で、音源ではなくライブ映像というかたちをとったのは、「911ファンタジア」よりもダイレクトな表現方法が必要だと思ったからです。自慢だったロンゲを丸刈りにして、自衛官の服を着て演じました。そのほうがみんな目を向けてくれるんじゃないかと思って。

 ――その不穏な思いを、「A」…

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