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 国連の潘基文(パンギムン)事務総長は11日、安全保障理事会に対し、南スーダンへの武器禁輸の制裁を即座に科すことや、攻撃型ヘリコプターの配備など現地の国連平和維持活動(PKO)の強化を要請した。和平の履行を妨げている指導者らへの追加制裁も求めた。安保理は10日に続き、近く会合を開いて対応を協議する方針だ。

 潘氏は「今こそ国連活動を大幅に強化する時だ」と述べ、政府が自国民を保護できなかったり、しなかったりした場合には、国際社会に行動する責任がある、と訴えた。さらにPKOに参加する日本などの貢献国には「一歩も引かないで欲しい。あらゆる後退は、南スーダンと世界に誤ったシグナルを送ることになる」と述べた。

 潘氏は、キール大統領とマシャル副大統領に対し、それぞれの影響下の部隊に撤退を指示するよう改めて要求。市民や国連施設などへの攻撃は戦争犯罪となりうると指摘し、「国際社会は責任の所在をはっきりさせるために推移を注視している」と述べた。

 安保理には、決議の形で、制裁を科したり、PKOの任務や武装の程度を決めたりする権限がある。

 南スーダンは2013年12月に石油利権などをめぐって内戦状態に陥った。昨年8月の和平合意の後、今年4月に暫定政府の発足にこぎ着けていた。

 南スーダンへの武器禁輸については、国連の専門家パネルが1月の報告書で提言したが、安保理では合意に至っていなかった。(ニューヨーク=金成隆一

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