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■歌手・岩崎良美さん

 タッチは1985年にリリースした曲で、当時は応援歌としてこんなに長く愛されるとは想像もしていませんでした。

 本当にひとり歩きして育っている曲。イントロを聴いただけで、思わず走り出したくなるような勢いを持っているんでしょうね。タッチで応援された子が大人になって、選手を応援する立場にもなる。こんな世代を超えて人々に愛されるなんて、この仕事をしていて、こんなにうれしいことはありません。

 夏の甲子園には行ったことはないですが、テレビで応援しています。1回見ると、夢中になって他に何にもできなくなっちゃう。

 炎天下のマウンドで投手が疲れてくると、この投手はどうやって育ってきたのかとか、支えてきたご家族や学校関係者の人たちのこととかまで考えて、胸が痛くなります。応援歌でタッチが流れると「打って欲しいな」という気持ちになります。暑い中で一生懸命応援しているアルプス席も、もちろん気になって見ます。

 高校時代から芸能活動をしていたので、母校の応援に行ったことはないですが、学校で応援の練習はしました。自分の学校が甲子園に出るなんてすごいことだと思います。

 高校野球はチームで一つになって戦うのが魅力。一つの目標に向かって選手も応援団も、これだけ熱くなれる経験は貴重。大人になってからも、様々な場面でこの経験が生きてくると思います。次に生まれてくるときには、私も野球をやりたいな。(聞き手・西村圭史)

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 1961年、東京都出身。85年の「タッチ」で日本レコード大賞金賞などを受賞。同年の「青春」は第58回選抜大会の入場行進曲に選ばれた。新曲「My Life」を含むアルバム発売を準備中。テレビのナレーターとしても活動中。