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 東京電力は28日、宇宙から飛来したミュー粒子という素粒子を使い、福島第一原発2号機の原子炉をX線のように透視する調査の画像を公開した。

 東電によると、圧力容器の下部に180~210トンに相当する物質の影が映っていた。圧力容器内にはもともと160トンの核燃料や制御棒など計210トンが入っていたといい、今回の結果から東電は「核燃料の大部分が容器内に残っていると推定される」とした。

 これまでの解析では、燃料の多くが、圧力容器の外に溶け落ちたとみられていた。東電福島第一廃炉推進カンパニーの増田尚宏プレジデントは「今後、溶けた燃料を取り出す工法の検討に活用していきたい」と話した。

 ミュー粒子は、コンクリートなどを通り抜けるが、ウランなど密度の高い物質に遮られやすい。この性質を利用し、東電やメーカーでつくる国際廃炉研究開発機構が3月から2号機の透視調査を進めてきた。