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 SMAP解散はなぜこれほどの衝撃を与えたのか。8月に出版された「SMAPは終わらない」(垣内出版)の著者で、批評家の矢野利裕さんは、SMAPの魅力がその「自由さ」にあったとみる。

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 芸能史の中にSMAPを位置づけると、芸能が憧れの異世界ではなくなって、身近なリアルさが求められる時代になる中で生まれた唯一無二の存在と言うことができます。

 ジャニーズは、ジャニー喜多川社長が作り上げた強固な世界観に基づくものです。本人のルーツでもあるアメリカ西海岸を一つのユートピアとして、舞台を通じて観客を「日本の現実とは違う、ここではない憧れの地」にいざなうことが、その基本コンセプトです。ジャニーズ事務所がウェブでの写真の扱いに厳しいのは、もちろんビジネスの観点もありますが、強固な世界観を守ろうとする表れでもあると思います。

 1970年代のフォーリーブス以降、少年隊や田原俊彦などジャニーズの王道は、歌と踊りのディスコ的なものでした。その流れの完成は少年隊に見ることができます。近藤真彦はディスコではありませんが、アメリカの若者文化を象徴している。要はアメリカのどの部分を取ってくるかの違いなんです。

 一方、SMAPは踊りや歌やステージングが他のグループに比べて不得意だったこともあってその王道に乗れず、歌番組がなくなっていく中で、リアル路線、ドレスダウンして活路を見いだしていきます。ダンスも、着飾ったディスコではなくカジュアルなクラブを意識したものでした。

 完璧なステージングではなく、…

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