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 過去4度の日本一に輝いている京都大学アメリカンフットボール部が今月中旬にも一般社団法人設立の申請をすることが1日、分かった。大学スポーツ界に一石を投じる取り組みといえそうだ。

 これまでは資金面でOB会費や後援会費に頼っていた部分が大きかったが、法人化することで経理・財務面の透明化を図り、企業とのスポンサー契約締結や寄付金集めにつなげたい考えだ。長期的な自主財源を獲得し、これらの資金を指導者の雇用やクラブハウスの整備、選手強化にあてる狙いもある。法人として登記されると、団体名義で銀行口座が開設できる。

 京大アメフット部が設立するのは非営利型の一般社団法人で、代表理事には部のゼネラルマネジャー(GM)を務める三輪誠司氏が就く予定。一般社団法人は社員2人から設立し、法人も社員になれる。対外的な信用を最大限に高める狙いもあり、「国立大学法人京都大学」が社員に名を連ねる。

 京大アメフット部はスポーツ推薦制度のない国立大ながら、過去4度の日本一と6度の学生日本一に輝いた。しかし、1996年度を最後に関西学生リーグ1部の優勝からも遠ざかり、2014年度には初めて2部との入れ替え戦に出場した。

 大学スポーツについては、国が主導して産業化を進めている。馳浩文部科学相を座長にスポーツ庁が設置した「大学スポーツの振興に関する検討会議」は4月、「人材の輩出、経済活性化、地域貢献の観点から、大学スポーツの潜在力を生かす」とうたった。京大は独自に法人化を模索していたが、流れに乗った格好だ。

 検討会議では1日に中間とりまとめ案を公表。大学と競技を横断的に統括して収益をあげている全米大学体育協会(NCAA)をモデルとする「日本版NCAA」創設の必要性のほか、大学内でスポーツ分野を統括する部局の必要性、スポーツ教育・研究の充実、学生アスリートのキャリア支援などが盛り込まれた。