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 膨大な情報が飛び交い、誰もが発信者となれるネット時代。政治はその変化を敏感に感じ取り、メディア戦略を大きく変えつつある。情報やイメージをコントロールし、移ろいやすい世論に対応する新しいスタイルの政治が始まっている。

 「女性初の東京都知事」が誕生した都知事選。民放の情報番組を中心に、告示前から連日のように選挙戦を報道した。投開票日の7月31日には、NHKが午後8時から放送した開票速報番組が視聴率20・0%と、異例の高数字を記録した。

 同じく特番を組んだテレビ東京の「池上彰のニッポンの大問題・都知事選スペシャル」も、午後7時以降の放送で9・6%と、「選挙番組としては高い関心を持ってもらえた」(同局)という。

 小池百合子氏に「当選確実」が出た午後8時すぎの時間帯では、テレビをつけている人の中でチャンネルを合わせた世帯の割合を示す番組占拠率が、この2局で計約4割にのぼった(数字はいずれも関東地区、ビデオリサーチ調べ)。

 テレビ朝日でも午後8時に当選確実をテロップで流した直後から10分間、放送中のバラエティー番組からニューススタジオに切り替えて、小池陣営などの選挙事務所から中継。ほかにも通常のスポーツニュースの冒頭を都知事選のニュースに切り替えて臨む局もあった。

 選挙中、テレビの放送量と、ネット上の掲示板やブログでの「口コミ量」を分析し続けた人がいる。

 小口日出彦氏(54)。「パースペクティブ・メディア」社の経営者だ。

 テレビの放送量は直前の参院選に比べて格段に多かった。小口氏は「舛添要一前知事の疑惑に始まり、小池百合子氏の先出しジャンケンや自民党の公認外し、鳥越俊太郎氏の週刊誌報道……。『ネタ』として面白かったから」と分析する。ネット上の口コミ量でも、小池氏は終始優位を保った。

 小口氏は「日経ベンチャー」誌の編集長などを経て2007年に独立。政治情報を分析する手法を編み出した。その元となるデータは、テレビから得られる情報を文字化したものだ。

 小口氏が取締役を務める「エム・データ」社のデータセンター。常時約20人のオペレーターが、放送内容をパソコンに入力している。番組やCMの内容や企業名など放送から得られる情報を独自に要約し、企業に販売する。

 その小口氏に自民党が目をつけた。

 09年8月の総選挙で下野した…

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