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 米大統領選の共和党候補トランプ氏(70)が9日、ノースカロライナ州の集会で、銃保有の権利を支持する人々が、民主党候補クリントン氏(68)の当選を阻止するために「できることがあるかもしれない」と発言した。クリントン氏への銃撃を促したとも受け止められかねない発言として、物議を醸している。

 トランプ氏は演説の中で、クリントン氏が11月の本選挙で勝ち、大統領としてリベラル派の最高裁判事を指名すれば、武器所有の権利を認める米国憲法修正2条は廃止されるだろう、との独自の見通しを表明。その上で「そうなったら、もうお手上げです。でも修正第2条の人々にはできることがあるかもしれない、私にはわからないけれど」と述べた。「修正2条の人々」の意味は不明だが、銃の保持者、銃の愛好家との解釈が可能だ。

 発言の意図について、トランプ氏の陣営は「第2条を支持する人々の団結力と政治力」に期待したものと説明しているが、クリントン氏の陣営幹部は「危険な発言だ。どのような形であれ、大統領候補が暴力を示唆するべきではない」と非難する声明を発表。クリントン氏を支持する民主党議員も「暗殺の脅迫だ」と指摘している。

 ソーシャルメディアでもクリントン氏の暗殺を促した発言との批判が相次いでいる。(金成隆一