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 関西電力高浜原発(福井県)の重大事故を想定した原子力防災訓練が、27日実施される。国や福井、滋賀、京都の3府県など約150機関の約2千人と、福井、京都の住民約7200人が参加する。

 訓練は午前6時ごろ、若狭湾沖で震度6弱以上の地震が発生、高浜原発の外部電源が喪失。原子炉が自動停止し、非常用炉心冷却装置が注水できなくなり、放射性物質が原発外に放出されて影響が周辺地域に及んだとの想定で進められる。

 国の広域避難計画に基づき、原発から30キロ圏内の福井県の住民約240人が、京都府綾部市で放射性物質の付着を調べるスクリーニング検査を受けて、兵庫県宝塚市などに実際に避難する。滋賀は、避難計画の策定が義務づけられる高浜原発から30キロ圏内に住民がいないため、県民の避難訓練はない。

 また、滋賀県や高島、長浜両市の職員数十人が参加する。県は事故時の対応拠点になる福井県高浜原子力防災センターに職員を派遣。災害対策本部の立ち上げなどを確認し、現地事故対策連絡会議と滋賀県庁、2市を専用回線でつなぎ、テレビ画面を通して会議に参加する。また、今年1月、県と関電が安全協定を結んだ時に約束事項として決まった事故時の琵琶湖の水質調査について、関電が高島と長浜両市で初めて実施する。(佐藤常敬)