朝日新聞がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などを通じて入手した、公立中学校111校の制服の購入価格を調べたところ、3万円台から7万円台まで、同じ公立中でも最大2倍を超す価格差があることが分かった。メーカーや販売店が限られ、地域内で価格競争が起きにくいことが背景にある。

 学校ごとの制服価格が分かる国などの統計がないため、今春以降にツイッターやフェイスブックで保護者らに情報提供を呼びかけた。学校説明会の資料や注文票など価格が分かる画像を送ってもらったほか、店や学校のホームページで公開されている制服価格を記者が調べ、計29都道府県から情報を集めた。購入枚数など条件をそろえた上で、税込み価格で比べた。

 保護者からの情報提供で最も高かったのは、仙台市の学校の女子ブレザー服で7万7360円(冬服と夏服、シャツ4着の合計)だった。男子は神奈川県横須賀市の学校のブレザー服で6万7403円(同)。価格上位20%のうち女子ブレザー服が9割を占めた。ブレザーが2万円を超え、さらにベストを指定する学校で高価格になる傾向がみられた。

 女子の最安値は、長野県諏訪郡の中学校のブレザー服で3万6200円。男子の最安値は兵庫県西宮市の中学校の詰め襟服で指定品のセーターを入れても3万890円。価格下位20%はほとんどが詰め襟服だった。

 長野市の中学校では、男子の詰め襟服3万8050円に対し、女子のブレザー服が7万4736円と、同じ学校でも男女で2倍近い価格差があった。

 体操服や上履き、かばんなど他の主な指定品だけで総購入費が10万円を超す学校も2校あり、保護者からは「家計を圧迫している」との声が寄せられた。経済的に苦しい家庭向けの就学援助制度では「入学準備費」などとして2万数千円が支給されるが、支給時期はほとんどの市区町村で夏の1学期末となり、実際の購入時期とずれている。

 学生服メーカーは大手数社がシ…

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