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 イタリア中部で24日未明に起きた大地震による死者は、25日朝(日本時間同日午後)までに247人に達した。ANSA通信などが伝えた。負傷者は約400人に上り、行方不明者もまだ多数いるとみられる。救助隊は夜を徹して倒壊した建物に閉じ込められた生存者の捜索を続けている。

 レンツィ首相は24日午後、被害が最も大きかったアマトリーチェを視察後に会見し、「この緊急事態を乗り切るには長い時間がかかる」と述べ、早急に復興策を講じる考えを示した。

 アマトリーチェでは、子どもを含む少なくとも64人が死亡した。観光客に人気の老舗「ホテル・ローマ」も倒壊し、イタリアのメディアは地震発生時に滞在していた約70人のうち、6~7人が死亡したと報じた。別の伊メディアは滞在者は約35人だったとしている。

 24日夕、アマトリーチェ中心部では、救助隊が救助犬を使ってがれきの下に埋まった生存者を捜索。犬が何かを見つけると、隊員ががれきの中に向けて呼びかけ、反応がないのを確認し、重機でがれきの撤去作業を進めた。ANSA通信によると、震源に近いペスカーラ・デル・トロントでは、がれきの中から10歳の少女が救出された。

 現場は山間部に家々が点在し、狭い道路が救出作業を困難にしている。バチカン(ローマ法王庁)は救助活動を手伝うため、消防隊を派遣。フランシスコ法王は24日の行事で予定していたスピーチを延期し「哀悼の意を表し、被災地の人たちに寄り添う」と述べ、参加者らに祈りを呼びかけた。余震も続き、破損した多くの建物がいつ倒壊してもおかしくない状況にある。被災者の多くは車で町を出て、周辺の町に避難した模様だ。在イタリア日本大使館によると、24日夜(日本時間25日未明)の時点で日本人が被害にあったとの情報は入っていない。(アマトリーチェ=山尾有紀恵)