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 三菱重工業の客船建造が、事業をやめるかどうかの瀬戸際に追い込まれている。造船は創業時からの「本業」で、中でも客船は花形事業だったが、約10年ぶりに受注した超大型客船で大赤字を出したためだ。ただ、日本で豪華客船をつくれるのは三菱重工だけ。日本の造船業の将来もかかって、板挟み状態だ。

 三菱重工の客船の歴史は古い。創立3年後の1887(明治20)年に1隻目を完成させて以来、130年近くで約100隻をつくった。

 旅客機の旅が広がった戦後の40年以上は客船をつくらなかったが、1990年、日本郵船向けの「クリスタル・ハーモニー(現飛鳥Ⅱ)」で復活。造船業界では中国や韓国が台頭し始めていたが、客室など細かく様々な作業が必要な客船は中韓勢がまだ手がけておらず、差別化の切り札にする狙いがあった。

 狙い通り、英国の海運会社向けの超大型客船「ダイヤモンド・プリンセス(サファイア・プリンセスに改名)」などを受注したが、長崎造船所で建造中の2002年に同船で火災が発生するトラブルに見舞われた。三菱重工はその後10年近くの間、客船造りを控えた。

 次の受注は11年。ドイツのアイーダ・クルーズに納入する大型客船2隻を受注した。ところが、客船造りを休んでいた10年近くの間に世の中はデジタル化が進み、客室すべてにネット設備を設けるのが当たり前に。ノウハウがない三菱重工は手間取り、設計遅れや建設やり直しで大赤字になった。

 5月7日、ドイツ・ハンブルク…

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