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 イタリア中部を襲った地震で、震源の近くにありながらほとんど被害を受けなかった町がある。26日に訪れると、過去の地震の教訓が命運を分けた実態が見えてきた。今回の地震で亡くなった人は、27日午前(日本時間同日夕)までに290人に達した。

 トリュフが特産で聖ベネディクトの故郷としても有名なノルチャ。中世に建てられた大聖堂がある広場を中心に城壁に囲まれ、多くの観光客が訪れる。米地質調査所(USGS)によると、今回の地震はノルチャの南東約10キロが震源だったが、中心部はほとんど大きな被害を受けなかった。ゴムと金属の板を石材の間に挟むなどの耐震対策が各戸でなされていたことが、理由とみられている。

 一方、町全体が崩壊し、230人の死者を出したアマトリーチェは震源から南東約15キロ。死者ゼロのノルチャとは、対照的だ。

 人口5千人のノルチャはここ数十年何度も大地震に見舞われた。1979年の地震で歴史的な建物を含む多くの家屋が大きな被害を受けた。アッシジで大聖堂の屋根などが崩落した97年の地震の際も、激震が町を襲った。そのたびに町全体で耐震化の努力が続けられてきた。

 防災対策本部には26日、市民らが続々と相談に訪れていた。テウタ・トザイさん(51)は「自宅の壁にひびが入り、心配で。最初の2日はガレージで眠った」。希望者は全員が無料で耐震診断を受けられ、手当てが必要な場合は自治体から補助が出るという。役場のサンタ・フナリさん(58)は「すでに約2千人が相談にきた」と語った。

 ノルチャがあるウンブリア州は…

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