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 台風10号の豪雨災害で、北海道新得(しんとく)町で1人、大樹(たいき)町で1人の遺体がそれぞれ発見された。いずれも崩落した橋から川に車ごと転落した男性とみられる。岩手県内では12人が死亡しており、全体の死者は14人になった。他に道内で2人が行方不明になっている。

 道警は、新得町の1人について同町の小笹義夫さん(73)、また大樹町の1人については、音更(おとふけ)町の会社員鈴木洋平さん(28)の可能性があるとみている。ほかに清水町で不明になっている1人を捜索しているが、2日になって新たに、清水町の無職、長山誠教さん(63)の所在がわからなくなっていることもわかった。

 岩手県岩泉町によると、2日までに町内の死者は11人。家族や知人などから「連絡がとれない」といった情報が寄せられるなど、安否を確認できない人が16人いる。この中には、「川に流されてしまった」という目撃情報がある1人も含まれるという。また、県警によると2日、町内で水の中に人が倒れているのを発見、確認を進めている。

 岩手県の2日午前6時現在のまとめでは、岩泉町で873人、久慈市で220人の計1093人が孤立状態にある。県は同日午前、岩泉町のグループホームで見つかった9人のうち、6人の身元を発表した。残る3人は確認中という。

 達増拓也知事は8月31日、県庁を訪れた政府調査団に対し、台風10号による被害を激甚災害に指定するよう要請した。「東日本大震災を含めて度重なる自然災害で県民生活への影響は非常に大きく、被災地の早期復旧を図る必要がある」としている。指定されると、復旧事業の国の補助率がかさ上げされ自治体の負担が軽減される。