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 北朝鮮が5回目となる核実験を強行した。オバマ米大統領が現職大統領として初めて被爆地・広島を訪れ、「核なき世界」への期待が広がってから3カ月余り。被爆者に、拉致被害者家族に、怒りと失望が広がった。

 「世界が核廃絶を実現しようと結束する中、水を差すような行為であり、けしからん」。テレビで北朝鮮が核実験をした可能性があると知った広島県原爆被害者団体協議会(坪井直理事長)の箕牧智之(みまき・としゆき)副理事長(74)はそう憤った。

 5月のオバマ大統領の広島訪問に続き、箕牧さんはこの夏に渡米して被爆体験を証言した。核廃絶に向けた手応えを感じていただけに「被爆者の訴えが届かない国がある、ということはとても残念。放射線被害が日本に及ばないか不安も感じる。オバマ大統領が唱える『核なき世界』が遠のいてしまうのではないか」と懸念する。

 16歳の頃に被爆し、原爆写真の収集・調査を続ける長崎市の深堀好敏さん(87)も、オバマ大統領が広島で献花したことで、非核化への手応えを感じていた。「いくら抗議しても声が届かず、北朝鮮の意図がよくわからない。何を言ってもあの国はだめだ、というむなしさがある。正直、あきらめのような気持ちもあるが、抗議は続けなければならない」と話した。

 日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の事務局次長で、長崎で被爆した岐阜市の木戸季市さん(76)は「北朝鮮が核実験したとすれば、核兵器をなくす流れに逆行する。他国が核保有することを正当化させかねない」と憤る。その上で、「米国やロシアなどの大国が本格的に核廃絶に取り組まないと、北朝鮮が核実験を繰り返す今の悪循環は止まらない」と指摘した。

 拉致被害者の横田めぐみさんの…

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