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 経営破綻(はたん)した安愚楽(あぐら)牧場をめぐり、旧民主党元代表の海江田万里氏が経済評論家時代に書いた雑誌記事などをきっかけに出資して損害を受けたとして、出資者30人が約5億7千万円の損害賠償を海江田氏に求めた訴訟の判決が9日、東京地裁であった。谷口園恵裁判長は「海江田氏が不適切な情報を伝えたとはいえない」として、出資者側の請求を棄却した。

 判決は、安愚楽牧場の和牛オーナー制度について「2007年3月ごろまでには詐欺的商法となっていた」とする一方で、海江田氏が記事を書いた1986~92年には「必ず破綻する不適格な投資対象だったとは認められない」と認定。海江田氏が投資判断を誤らせたとは言えないと判断した。海江田氏が「広告塔だった」とする出資者側の主張に対しても、「数万円の『お車代』のほかに便宜供与を受けた証拠はない」として退けた。