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 福岡県新宮町の介護施設で、デイサービスを利用していた女性(当時76)が施設を抜け出し近くの畑で凍死したのは、施設が注意を怠ったからだとして、女性の遺族が施設を運営する社会福祉法人に約2960万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が9日、地裁であった。平田直人裁判長は施設が見守る義務に違反したと認め、約2870万円の支払いを命じた。

 判決によると、女性は認知症で、2014年1月23日午後、施設から抜け出した。女性の行動を目で追った職員はいなかった。女性は同26日午後、直線距離で約1・5キロ離れた畑で遺体で発見された。司法解剖の結果、死因は低体温症で、死亡推定時刻は23日夜ごろとされた。

 平田裁判長は、女性には徘徊(はいかい)癖があり、施設職員も認識していた。女性が施設を抜け出して徘徊することがないように、女性の動静を見守る義務があったのに違反したとし、死亡との因果関係も認めた。

<アピタル:ニュース・フォーカス・その他>

http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(張守男)

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