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■特派員リポート 真鍋弘樹(ニューヨーク支局長)

 アメリカという国に住んでいると、これは逆立ちしてもかなわない、と感心することは少なくない。

 一方で、どうしてこの国はこんなにダメなんだろう、とため息をつきたくなるような話題にもまた、事欠かない。

 ダメな方の最たるものが、「銃」だろう。この夏、この国の異常さを改めて肌で感じる経験をした。7月下旬に共和党の全国大会が開催された米中西部のオハイオ州クリーブランドでのことだ。

 党大会会場近くの広場では、大統領候補に指名されたドナルド・トランプ氏を支持する人々や、逆に抗議するデモ隊、さらに無関係に見える宗教団体ややじ馬までが好き勝手に声を上げたり、カードを掲げたりしている。その群衆に、重武装した警官隊や自転車に乗った交通警察官らが、同じぐらいの人数で割って入る。

 さすがはディベートと自己主張の国、アメリカらしいのが、いたる所で論争や口論が自然発生するところだ。あるグループが口角泡を飛ばして自らの主張を唱えると、それに正面から反論する人々が現れ、周囲を人垣が取り囲む。

 そのなかで、少し様子の違う集団がいることに気づいた。周辺に妙に人が少ないのだ。近づいてみて、思わずのけ反った。

 口論している片方の男性たちが、肩からアサルトライフル(突撃銃)を下げ、腰に拳銃をつるしている。もちろん警察官ではなく、Tシャツを着た一般市民である。

 オハイオ州が「オープンキャリー」を認める州だというのは知っていたが、こんな一触即発のデモ現場にすら、銃をむき出しに携帯している人間がいようとは。

     ◇

 銃のオープンキャリーとは文字どおり、周囲から見えるように銃を携帯することだ。許可するかどうかは各州の規則によるが、実は認める州の方が圧倒的に多い。

 「銃暴力防止法律センター」に…

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