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 環境省は26日、微小なプラスチックごみ「マイクロプラスチック」の汚染が、南極海にも及んでいることが、日本の研究チームの調査で初めて確認されたと発表した。大きさが5ミリ以下のマイクロプラスチックが漂うことで生態系への影響が心配されている。

 九州大と東京海洋大のチームが南極海で船で網を引いて調査したところ、5カ所で44個の微小なプラスチックのかけらが見つかった。採集数や風速などから浮遊密度は最も多い所で1平方キロあたり28万6千個あると推定された。北太平洋と同じ水準だった。

 マイクロプラスチックは海などを漂うペットボトルやレジ袋などが劣化して粉々になることで生じる。有害物質を吸着しやすく、分解しにくい。魚などが食べ、生態系への悪影響が危ぶまれている。今回は人の影響が及びにくい場所での実態を調べた。

 チームに加わる、東京海洋大の東海正教授は「地球規模で汚染が広がっていることが確認された。海にプラスチックごみを流さない対策を進めると同時に、今回のデータを元に各国に対策を働きかけることが大事だ」と指摘している。(小堀龍之)