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 人工知能による自動作曲システムを開発した大阪大産業科学研究所と東京都市大の研究グループが、アーティストと共同で楽曲を完成させ、29日発表した。「共同募金運動70年記念応援ソング」として、奈良市で10月1日に開かれる募金のセレモニーで披露される。

 阪大の沼尾正行教授らの研究グループは「Aさんが癒やされる曲」など、人工知能が既存の曲から個人の感性の特徴を抽出し、楽曲を自動で作るシステムを研究している。関西を中心に活動しているフォークデュオ「ワライナキ」が、社会福祉法人奈良県共同募金会から応援曲の作曲依頼を受け、このシステムを使って研究チームと共同で作曲することにした。

 今年3~5月、ワライナキのライブで聴衆にアンケートし、持ち歌の中で「お気に入り曲」として選ばれた上位から、「応援ソング」や「助け合い」などのコンセプトに近い3曲を人工知能に学習させた。抽出したデュオのメロディーや和音などの特徴を踏まえて自動で作曲。デュオが修正して完成した。ワライナキの高田志麻さんは、「自分たちには思いつかないメロディーや構成だった」と話す。

 曲はセレモニーで披露された後、沼尾教授の研究室のウェブサイトにアップされる。(佐藤建仁)