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 フットサル、バスケットボール……。楽しみたいけど、なかなか仲間が集まらなくてできない。団体スポーツをやりたいと思う人にありがちな悩みを解消する「ビジネス」が、じわり広がっている。

■初対面、会話は少なめ

 ウェアはばらばら、ユニホームはない。味方と相手を見分けるのは、参加者が着ているベスト状の色つき「ビブス」。試合が始まると、声をかけ合う場面もあるが、休憩中も含めて会話は少ない――。

 大阪市営地下鉄の御堂筋線新大阪駅近くにある「キャプテン翼スタジアム新大阪」。先月27日午後7時、「フットサル」を楽しむために集まってきた計20人の男女の多くが初対面だ。

 コートで主に響くのは、有線放送の音楽と審判を務める人の声。ゴールが決まっても5人の味方同士での「ハイタッチ」はなく、出番を待つ人の中にはスマートフォンをいじる姿も。歓声や拍手で盛り上がる別のコートとは対照的だ。

 それでも、参加者は気持ちよさそうに汗を流していた。なにより、「1人」だったらできないフットサルの試合をやれることが楽しそう。

 「仲間でチームをつくったとしても、日程が合わないことが多い。『個サル』なら、自分の都合がいい時間に参加できます」。週に2、3回通う会社員の宮本政彦さん(47)=大阪市=はそう話す。異業種交流の場になったり、意気投合して酒を飲みに行ったりしたこともあるという。

 個サルとは「個人参加型フットサル」の略称だ。キャプテン翼スタジアム新大阪では2013年の開業に合わせてスタート。当初はコートの空き時間の有効活用が狙いだったが、今は連日のように開かれ、仕事帰りの人や大学生らが集まってくる。

 メンバー登録をすれば、インターネットを通じて申し込める。準備運動のあとにすぐに試合をするコースのほか、スタッフから技術指導を受けられるコースがあり、料金は2時間で1500円程度。当初の利用者はひと月延べ約1千人だったが、現在は3千人を超えているという。運営会社は大阪市天王寺区のコートでも個サルを楽しめるようにしている。

 6月から「個サル」に参加している会社員の戸上敦史さん(25)=大阪市=は言う。「自己紹介や会話もなく、いきなりボールを蹴ることに違和感がありました。でも、フットサルを楽しむ目的は一緒なので、自然と打ち解けます」

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