信用調査会社の東京商工リサーチによると、築地市場内外の中央区築地4~6丁目に本社を置く企業は1699社あり、うち53%の901社が資本金1千万円未満の中小企業や個人商店だった。同社は「経営規模の小さい企業が多く、豊洲市場への移転費を賄えず、休廃業する企業も多数出てくるだろう」とした。

 豊洲への移転問題で築地市場への注目が集まっていることから、今年3月末時点の周辺企業の経営実態を調べた。1699社のうち、飲食料品卸売業が614社(36%)、飲食料品小売業が225社(13%)、飲食店78社(5%)など、市場機能や観光客相手の業態が多めだった。

 売上高は判明した714社のうち、100億円以上が42社ある一方、5億円未満が421社と59%を占め、小規模経営が多い状況を裏付けた。築地市場内の企業は過去20年で126社が休廃業していた。経営者の高齢化や豊洲への移転費用を賄う経営体力があるかどうかが、周辺企業の課題という。(別宮潤一)