[PR]

 最初に覚えた日本語は「ニマンエン(2万円)」。あとで知ったが、それは自分の体の値段だった――。コロンビアから来日し、性産業に従事させられていた女性が、体験をつづった本「サバイバー 池袋の路上から生還した人身取引被害者」(発行・ころから)を出版した。著者のマルセーラ・ロアイサさん(38)が現在暮らす米国で取材に応じた。

 ロアイサさんは来日前、2歳の娘を抱えるシングルマザーだった。スーパーで働きながら、母親や弟妹らを支える生活。金を稼ぎたいと日本行きを望んだ。ダンサーをすると言われ、手引きする男から偽の旅券や航空券などを渡されて1999年5月に来日した。21歳だった。

 空港で待っていたのは30代半ばのコロンビア女性。そのまま車に乗り、連れて行かれたのは管理売春の世界だった。旅券を取り上げられ、来日手数料として500万円の借金があると脅された。「働く許可を得るためにヤクザに金を払え」、振る舞いが悪ければ「ヤクザに売り飛ばす」と言われた。

 「ケリー」という名で東京・池袋の路上に立った。意味も分からず、教えられた「ニマンエン」「オッパイ、オオキイ」という言葉を男に投げかけた。

 全身に入れ墨が入ったヤクザの…

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員に登録すると全ての記事が読み放題です。

初月無料につき月初のお申し込みがお得

980円で月300本まで読めるシンプルコースはこちら