[PR]

 将棋の公式戦で、対局者が「次の一手」を導き出すコンピューターの機能などを使って不正行為に及ぶのを防ぐため、日本将棋連盟(会長・谷川浩司九段)は、対局前にスマートフォンなどの電子機器をロッカーに預けるよう規則に盛り込むことを決めた。対局会場である東京と大阪の将棋会館からの外出も禁止する。12月14日から施行する。連盟が5日、発表した。

 対局中の使用が発覚した場合、除名を含めた処分の対象となる。先月26日の会合で、出席した棋士60人に意向を尋ねたところ、大半が何らかの制限を設けることに賛同したという。ホテルなどの宿泊を伴うタイトル戦の対応は1日制、2日制とも主催者と協議して決める。今月15日に開幕する竜王戦七番勝負は、金属探知機を用いる。

 新しい規定ができた背景には、将棋ソフトの著しい成長がある。ここ数年、棋士がソフトに度々敗れており、最近は研究に活用する棋士も多い。今夏以降、「対局中、相手が頻繁に席を立つと、スマホで不正をしているのではないかと疑念がわく」との申し出が棋士から相次いでいた。(村瀬信也)