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 がん患者や家族が気軽に立ち寄れるイギリス発祥の民間相談施設「マギーズ東京」が10日、東京都江東区にオープンし、記念式典が開かれた。午後には広場の特設ステージへ多くのがんサバイバーが登壇。関係者ら約千人が訪れ、緑豊かな庭を眺められる室内を見学したり、隣接する広場で行われたイベントで交流したりした。

 式典では、塩崎恭久厚生労働相が「一人ひとりの心を大事にする拠点。がん患者のための新しいサービスの選択肢が増えることを歓迎したい」と激励。運営するNPO法人の共同代表で、マギーズ東京のセンター長に就任した訪問看護師の秋山正子さん(66)は「病院で重たい事実を突きつけられた人がゆったりした環境で自分を取り戻し、肩の荷が下ろせる“第二のわが家”に」と話した。

 もう一人の共同代表で日本テレビ記者の鈴木美穂さん(32)は、24歳で乳がんになった。「闘病中に一番つらかったのは自分を見失い、その先の人生がわからなかった時期。そんな心を支える取り組みが日本で始まると、8年前の私に伝えたい」とあいさつした。

 マギーズ東京は、英国で20年前に誕生したマギーズセンターがモデル。「病院とは別に、もっと心を元気してくれる場所を」という女性造園家の遺志をくんだものだ。

 当面は平日午前10時~午後4時まで、英国で研修を受けた看護師や臨床心理士などのスタッフが常駐する。11日夜には英国のマギーズセンター関係者による記念講演会が予定されている。詳しくはマギーズ東京のホームページ(http://maggiestokyo.org/別ウインドウで開きます)へ。(高橋美佐子)