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 東海地方屈指の歓楽街「錦三(きんさん)・栄地区」(名古屋市中区)で、「客引き」のフリーランス化が進んでいる。客引きが摘発されても、店側は無関係を装えるメリットがあるという。アルバイト感覚で始める若者も増え、低年齢化も進む。

 今月のある平日深夜。「錦三」を歩くと、パーカやスーツ姿の3人の男性が声をかけてきた。聞くと、うち2人は「フリーの客引き」だという。「お兄さん、警察じゃないっすよね」。記者が否定すると「キャバクラ、ガールズバー何でも紹介できますよ」と勧誘してきた。

 茶髪を揺らす男性に年齢を尋ねると、「24歳。18歳の時から客引きをしている」。この日は客の入りが悪かったようで、「店からプレッシャーかかってるんすよ。頼みますよ」としつこく誘ってくる別の客引き(22)もいた。

 愛知県で客引き行為を全面禁止とする、改正県迷惑行為防止条例が施行されたのは2013年6月。その直後、栄地区の客引きは改正前の1日約300人から約60人まで激減した。請求額10万円以上の「ぼったくり」に関する警察への相談件数も、同地区は2年前の4分の1にまで減少した。

 ところが、代わって台頭しているのが若いフリーの客引きだ。昨年9月から「客引き・ぼったくり壊滅プロジェクト」を始めた県警によると、同月から今年4月までに検挙した客引き62人のうち、未成年者は14人。中には高校生もいた。

 摘発逃れの手口も巧妙化している。特定の店に連れて行く従来型とは異なり、複数の店と契約しておき、客の希望にあわせて連れて行ったり、いったん仲介者に客を引き渡して店との関係を巧妙に隠したりしているという。店側も、フリーとの契約なら風営法違反の「リスク」を回避できる。

 フリーの客引きから悪質店に呼び込まれ、料金トラブルになることもあるといい、県警には月平均で約17件の相談が寄せられる。だが、警察が調べても、客引きも店も互いに「関係ない」と開き直ることが大半で、両者の“つながり”や契約の実態をたどるのは難しいという。中署栄地区対策隊の松田靖隊長は、一番のトラブル回避策は「客引きを利用しないことだ」と話す。(仲程雄平、後藤隆之)

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