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 愛知県美浜町の山中に、巨大な焼き物で出来た音響板を持つ野外劇場が完成した。土を素材にアート作品を手がける外国人芸術家のスティーブン・ウォードさん(46)、ヒメナ・エルゲダさん(52)夫妻に、2千人以上の地元住民らが協力し、16年がかりで造った。23日にお披露目のセレモニーが行われる。

 「音楽を楽しんだり勉強を教えたりする人たちが集う場所にしたい」。そんな2人の思いが込められた野外劇場「山の広場」は、名鉄上野間駅から車で約8分の山のふもとにある。全長13メートル、高さ3・6メートル、厚さ1・8メートル。広場の「主役」となる岩のような音響板が、約26平方メートルの舞台を半円を描くように囲む。

 米国出身のスティーブンさんとチリ出身のヒメナさんは1997年、焼き物の本場のひとつ愛知県常滑市に居を構えた。土の種類が多いことなどが魅力だったという。11年に美浜町に移った。アトリエは山の広場から北に約5キロ離れた常滑市内に置かれ、皿やベンチなどを創作してきた。

 音響板のモデルとなったのは、スティーブンさんが家族で出かけた米カリフォルニア州で見つけた大木だ。根元に大人が立ったまま入れるほど大きな空洞があり、反響する声が柔らかく、やすらいだ気持ちになった。ふと、「こういう空間を焼き物で造ったらどうなるかな」と考えたのが始まりだった。

 帰国後、さっそく作業に取りかかった。山のふもとを選んだのは「音の反響が良く、森の中で音楽を楽しめるから」。知人の杉浦剛さん(64)が炭焼き窯の完成を祝ってコンサートをした場所で、杉浦さんに事情を話すと土地を貸してくれた。

 音響板に使う粘土は約60トン…

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