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 盗撮した女性の動画を名前の一部などとともにインターネットで配信したとして、福岡県警は、沖縄県を拠点に有料サイトを運営する会社の役員ら14人と動画の提供者ら3人をリベンジポルノ防止法違反などの容疑で逮捕したと19日、発表した。うち15人は起訴され、2人が同日、執行猶予付きの有罪判決を受けた。

 会社は五つのサイトを運営し、トイレや更衣室で女性を盗撮した動画など数千本を配信。「芸能人」などとして被害者を特定できる情報も掲載していた。配信にはスウェーデンにあるサーバーが使われていた。

 動画をネットで買い付けて有料会員に販売する手法で、売り上げは2014年以降の2年半で10億円に上ると県警はみている。盗撮の被害者は全国に及ぶとみられるという。

 県警は今年8月に沖縄県宜野湾市の事務所を家宅捜索。運営会社の代表でクレジット決済代行業の森本憲容疑者(49)=同市宇地泊(うちどまり)=ら20~40代の男女14人をわいせつ電磁的記録有償頒布目的保管などの容疑で逮捕した。盗撮被害者が特定されうる状態だったため、リベンジポルノ防止法が拡散を禁じた「私事性的画像記録」に当たると県警は判断。森本容疑者ら8人を同法違反容疑で再逮捕した。

 他にも盗撮動画を撮影したとしてコールセンターオペレーター山本雄一郎容疑者(34)=福岡市中央区港1丁目=ら2人を同法違反や名誉毀損(きそん)の疑いで逮捕した。別に動画の提供者がいるとみている。

 福岡地裁では19日、わいせつ電磁的記録有償頒布目的保管の罪に問われた運営会社の元従業員ら3人の初公判があった。うち2人にはいずれも執行猶予付きの有罪判決が言い渡された。(井上怜、稲垣千駿)