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 アメリカンフットボールの関西学生リーグは、第5節(22、23日)から上位対決が始まる。22日には2連覇を狙う立命大(4勝)に、京大(2勝2敗)が挑む。京大には、立命と深い縁のある4年生WR(ワイドレシーバー)がいる。

 かつて高校界の強豪・立命館宇治のエースレシーバーだった河野幹志(こうの・かんし)。仲間がほとんど立命大へ進む中、京大の門をたたいた。第4節までのパス捕球回数は15でリーグトップだが、「キャッチ数はどうでもいいです。とにかく立命に勝ちにいきます」と力を込める。

 河野は京都市伏見区出身。小学3年のときにフットボールを始め、立命館宇治中、高でも活躍した。高校2年のころ、大学でもフットボールを続けるかどうか迷っていた河野はアメフット部の東前(ひがしまえ)圭ヘッドコーチに相談した。

 すると東前氏は学業成績のいい河野に、母校の京大受験を勧めた。東前氏の紹介で京大アメフット部の勧誘担当者と話すうち、京大で競技を続ける気持ちが固まった。内部進学で立命大に進む仲間たちに打ち明けると、みんなが河野の京大受験を応援してくれた。「うれしくて、頑張ろうと思いましたね」

 1年の浪人生活を経て京大に合格し、その年から試合に出た。秋のリーグ戦第6節、1敗の京大は全勝の立命に20―2で勝った。立命戦勝利は、実に13年ぶりだった。入学していきなりなしとげた番狂わせに、河野は大喜びした。このシーズンのパスキャッチは、リーグ6位の18回だった。2年からエース格としてチームを引っ張ってきたが、上位校との対戦で、流れを変えるようなパスキャッチはできていない。

 過去2年は「3強」の立命、関学、関大に負け続け、目標の日本一は遠い。今季もすでに2敗している。河野と一緒に1年のときから試合に出てきた主将のTE佐々木雄矢(4年、北野)は言う。「僕らはもう、完全な挑戦者です。泥臭く1点を取りにいって、泥臭く1点を守る。そんなゲームをやってみせます」

 河野は誓う。「3年前もうれしかったけど、今回は最後ですから。どんなことをしても、立命に勝ちにいきます」。相手にはエースQB西山雄斗(3年)を始め、高校の後輩たちがズラリ。河野は京大ギャングスターズで身につけたものすべてを、立命にぶつける。(篠原大輔)