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 北海道足寄(あしょろ)町の温泉旅館「オンネトー温泉 景福」で2014年10月、入浴客が硫化水素ガス中毒とみられる症状で重体に陥った事故で、温泉を監督する帯広保健所(道立)が少なくとも事故の3年前から硫化水素ガス濃度を把握していなかったことがわかった。

 旅館側は取材に対し、1987年に営業許可を得て以来、保健所も旅館も濃度を測定していなかったと証言。事故直後の保健所の測定では基準値を大幅に超えていたが、安全対策の前提となるデータが長年にわたり把握されず、危険が見逃されてきた可能性がある。

 道の監視要領では、温泉旅館には2年に1回、立ち入りによる監視を行う。監視項目に硫化水素ガスの濃度は含まれていない。帯広保健所は取材に「14年の事故を受けて文書の保管義務がある3年間の資料を調べたが、硫化水素ガスを測定した記録はなかった」と説明する。

 環境省の基準では、都道府県知事が必要と認めた場合に、温泉施設に濃度を測定させることができる。どのような場合に測定を命じるかの基準はなく、道は「道内で測定を命じた所は一つもない」としている。

 一方、硫化水素の濃度が高い温泉を抱える福島県や群馬県などでは、保健所が定期的に測定するなどして安全確保に努めている。

 景福の経営者は取材に、測定器を持っていなかったと説明。保健所の立ち入り検査でも測定は行われず、指示もなかったという。

 事故のあった浴室は、浴槽の底から源泉がわき出す構造で硫化水素ガスが高濃度になるため、安全対策が十分と判断された場合に限り、利用が認められる。経営者は、浴室の構造についても保健所から不備の指摘はなかったとしている。

 温泉を管轄する道食品衛生課は…

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