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 腎移植は、末期腎不全に対する根治的治療法とされています。移植腎が機能している限りは免疫抑制療法を継続することが必要ですが、透析と比べて生命予後の改善が見込める上、時間的制約や食事・飲水制限から解放され、仕事や学業などにフルタイムで社会復帰できることや、透析療法下では困難な妊娠・出産の可能性も期待できます。小児では成長・発育や就学に大変有利です。透析療法に比べて医療費が約4分の1で済むことなどのメリットがあります。

 しかし、現在、わが国では血液透析31万人・腹膜透析9千人に対して移植者は2万人で、割合はわずかに5・9%です。約1万2千人が移植を希望して日本臓器移植ネットワークに登録しています。一方、欧米諸国では移植者の割合が3分の1を占めています。

 2010年に施行された改正臓器移植法に基づき、脳死または心停止後の方からの提供で献腎移植ができるようになりました。ただ、欧米あるいはアジア諸国と比べて死後の臓器提供は大変少なく、年間200件に達しません。平均待機年数は15年以上です。

 そのためご家族などから腎臓を…

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