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 放射線について教える文部科学省の出前授業で、堺市南区の小学校に派遣された講師の発言が誤解を招く内容だった問題で、堺市教委は26日、同校の児童向けに授業をやり直す意向を示した。同日の市議会特別委員会で説明した。市教委は「講師の発言は明らかに誤解を与え、非科学的で不適切だった」と謝罪した。

 特別委で山口典子氏(ソレイユ堺)の質問に答えた。やり直しの授業は同校教諭と市教委が担当する。また、市教委が出前授業を依頼する際は事前に内容を確認するなどの対策を取ることも明らかにした。

 この問題では、文科省の委託を受けた団体の講師が、原発事故時には「鉄板だらけの服を着て歩いちゃう」などと発言。見学した保護者から不適切だという声が出ていた。文科省も「誤解をうむ発言があった」として委託先の団体を指導した。

 放射線と原発についての市民向け講座を開いている札幌学院大の川原茂雄教授は「出前授業は客観的事実と科学的真実が担保されないとプロパガンダ(政治宣伝)になってしまう。国の予算で開く以上、授業の内容も一定の水準を維持する必要がある」と話した。(村上潤治)