27日午前10時半過ぎから宮内庁庁舎3階講堂で始まった記者会見では、名川弘一・皇室医務主管が経過を説明した。聖路加国際病院(東京都中央区)に入院中だった最近の三笠宮さまのご様子として、名川氏は「お眠りになっていたりとか、うなずかれたりとかございました」と話した。

 ベッド上で絶対安静というわけではなく、最近までは、リハビリとして手足を動かすなどの運動をしていたという。27日朝も意識があり、安定した状況だった。だが、午前7時40分過ぎごろから容体が急変。心臓の拍動が徐々に遅くなる「徐脈」になり、8時前後に心停止となった。同病院に検査入院中だった百合子さまが午前8時半前に病室に入り、最期に立ち会った。

 最期の状況は「苦しまれたというような話は担当医から一切入っていない。前日には百合子さまと意思の疎通ができる状態だった」と名川氏は説明した。

 両陛下には、侍従を通じて午前8時の心停止の一報を入れ、8時34分に亡くなられた後にも報告したという。

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 三笠宮さまが亡くなったことが27日午前9時前にニュースなどで報じられると、入院していた東京都中央区の聖路加国際病院には続々と報道陣が集まり、50人以上が正面玄関前で待機した。

 午前9時半ごろには、警察の白バイに先導された車が病院の地下駐車場に入った。また、警視庁の警察官らが病院前に警備のために集まるなど、慌ただしい雰囲気に包まれた。午前10時半過ぎには、百合子さまが乗ったとみられる車が病院を出た。午前11時5分ごろ、車数台に挟まれた霊柩(れいきゅう)車の車列が病院を後にした。