今年度の文化勲章の親授式が3日、皇居・宮殿であった。受章者6人が出席し、天皇陛下から勲章が贈られた。

 出席したのは、ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった大隅良典・東京工業大栄誉教授(71)、前衛芸術家の草間彌生氏(87)、作家の平岩弓枝氏(84)、作曲家の船村徹氏(84)=本名・福田博郎=、日本近世文学研究の中野三敏・九州大名誉教授(80)、集団遺伝学の太田朋子・国立遺伝学研究所名誉教授(83)=本名・原田朋子。

 平岩さんが代表して「精進を重ねまして、なお一層役に立つような仕事を続けていきたいと思っております」と述べ、天皇陛下は「長年努力を重ね、大きな業績を収められ、文化の向上に尽くされたことを誠に喜ばしく思います」と受章者をねぎらった。

 式典後、受章者は記者会見に臨んだ。草間さんは「(勲章を)突然頂いてとまどっております」と感想を述べたうえで「やっぱり自分は死にものぐるいで、何千年も人々が心を打たれる芸術を作っていきたい」と今後の抱負を語った。

 平岩さんは筆力がなくなっていると感じて隠居したいと考えていたというが、勲章を受けて「もっともっと精進して、せめて一作でも二作でもご恩に報いるような仕事をしなければいけない」。大隅さんは「日本の社会が科学をみんなで楽しむような国になって欲しい。そのために微力ながら尽くしていきたい」と語った。(島康彦、多田晃子)