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 抗生物質(抗菌薬)が効かない薬剤耐性菌問題に取り組む政府の「国民啓発会議」が1日、初会合を開いた。「風邪に抗菌薬は効かない」「処方された抗菌薬は飲みきる」といった知識を知ってもらう活動に、議長を務める宇宙飛行士の毛利衛さんから賞を贈ることなどを決めた。

 抗菌薬を使いすぎたり、菌が体に残っているのに自己判断で服薬をやめたりすると、菌に薬が効かない「耐性」ができる。将来、治療薬がなくなる恐れがあり、薬剤耐性菌による死者は2050年に世界で1千万人になるとの推計がある。

 政府が10月に大手検索サイトで「風邪やインフルエンザには抗菌薬が効かない」ことを知っているか尋ねると、43%が「知らなかった」と答えた。

 1日の初会合では、厚生労働省や日本医師会なども参加し、特に抗菌薬が処方される、子どもや保護者らを中心に基礎的な知識を普及させることを目指す方針を確認。毛利さんは「私たちが作った薬のために耐性菌ができ、人類を脅かしている。日本が主導権をとって問題を解決しましょう」と呼びかけた。(竹野内崇宏)