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 米農務省は、実験動物のサルを適切に扱わず死なせたなどとして、医薬品開発用の実験などを手がける「新日本科学(SNBL)」の米国法人に対し、動物福祉法違反の疑いで罰金などの処分を科す行政審理手続きに入ったことを明らかにした。

 米メディアによると、SNBLは2011~16年に、実験用のサルを最低限の基準を満たさない条件で飼うなどして計38匹を死なせた疑いがある。13年にカンボジアから米国に840匹のサルを輸入した際には、脱水症状などで弱ったサルに適切な処置をせず、結果として25匹が死んだ。また、今年5月にも技能の未熟な担当者が肝生検を試みて6匹を死なせるなど、30件近い不正や問題点を指摘している。

 国際動物保護団体「PETA」は「能力不足と無配慮のせいで多くのサルが殺された」として、同社施設の閉鎖などを求める声明を発表した。(ワシントン=小林哲