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 人気アニメーション映画「君の名は。」(新海誠監督)の上映会が6日、岐阜県飛騨市であった。実在する場所が作品中に登場し、「聖地巡礼」のファンでにぎわう飛騨市だが、映画館がなく、これまで地元では見られなかった。

 市文化交流センターで3回上映され、各回とも650人が鑑賞した。冒頭には、「映画館がないとは知りませんでした。今日は皆さんに見てもらえてうれしいです」という新海監督のビデオメッセージも紹介された。

 チケットは10月23日の発売開始後、2時間足らずで完売するほどの人気ぶり。飛騨市古川町の坂下裕美さん(39)は「夫と長男は富山市で見たけど私は初めて。うわさ通り、わが家近くの駅もそのまんま描かれていました」と話した。

 岐阜県北部の飛騨地方には、高山市の映画館が廃業した2014年から映画館がない。「ふるさとが描かれた人気映画を地元で見たい」という要望を受けた市が、配給元の東宝と交渉して実現した。

 「君の名は。」は8月から全国公開された。飛騨市の「聖地」には、今も多くのファンが訪れる。飛騨市図書館の西倉幸子館長によると、10月の週末には約500人が訪れて館内を撮影する日もあり、10月の入館者は前年同月比で9割増だった。(永持裕紀)