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 独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は6日、独検察当局がVWの最高意思決定機関である「監査役会」トップのハンス・ディーター・ペッチュ会長ら2人について捜査を始めたと発表した。排ガス規制不正に関する適切な情報開示を怠り、株価をゆがめた疑いがあるとみられている。

 ペッチュ氏は昨年9月に不正が発覚した時点で、VWの財務担当取締役を務めていた。VWは6日の声明で、「取締役会はドイツの法律にそって開示義務を完全に果たしていた」とする一方、検察当局の捜査に全面協力するとした。

 不正問題の発覚を受け、VWの株価は一時、大幅に下落した。不正は米環境保護局(EPA)が公表して発覚。しかし、独検察は、それ以前にVW側がEPA側からの問い合わせで不正を把握しながら適切な情報開示を怠って株価をゆがめた疑いがあるとして、マルティン・ウィンターコルン前最高経営責任者(CEO)の捜査を進めている。(ロンドン=寺西和男)