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 海を汚染する海洋プラスチックは、海鳥が食べ物を探すカギとなる臭いを出しているとする論文を、米カリフォルニア大の研究チームが、9日付の米科学誌サイエンス・アドバンスに発表した。誤飲の原因となっている可能性があるという。

 チームは、主要なプラスチック3種類について、海水にさらされていないものを10検体ずつ、さらされたものを12検体ずつ、それぞれ分析。海水にさらされたプラスチックだけが、ジメチルスルフィド(DMS)という物質を発していた。

 DMSは、海の動物性プランクトンも作ることが知られている物質。海面に漂う生物を食べているミズナギドリなどの遠洋の鳥類は、嗅覚(きゅうかく)でこの物質を感知してエサを探している。

 チームはさらに、エサ探しや巣作りの方法と、プラスチックの誤飲率の関係を過去の文献で調べた。嗅覚によるエサ探しをする鳥のグループの誤飲率は約48%で、そうでない鳥たちの約5倍だった。地面を掘って地下に巣作りをするグループの誤飲率も約25%で、地上に巣作りする鳥の約3倍だった。(小坪遊)