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 佐賀空港(佐賀市)への自衛隊のオスプレイ配備計画をめぐり、防衛省は8日、米軍オスプレイによる試験飛行を空港周辺で実施した。

 同日午前10時15分ごろ、曇天の空港上空に米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属のMV22オスプレイ1機が、重低音とともに飛来。同11時20分ごろまで悪天候時の「計器飛行」のルートや、配備後の基本経路とされる「有視界飛行」のルートを通り、有明海や市街地の上空などを飛んだ。空港の滑走路上空でホバリングもした。

 今回の試験飛行は、「実際に騒音を確認したい」という地元の要望を踏まえたもので、佐賀県による受け入れ可否の判断にもつながる。2019年度以降、米側から購入するオスプレイを佐賀空港に順次配備する計画を進める防衛省はこの日、空港周辺のほかオスプレイの飛行ルートにあたる福岡県柳川市など10地点で騒音測定を行った。

 陸上と海上の両方から視察した山口祥義知事は「多くの人が体感したので、今からいろんな議論が出てくる。私が総括的なことを言うタイミングではない」と述べた。

 計画予定地の地権者が多く所属する佐賀県有明海漁協は、ノリ漁期の最中。そのため漁業者の多くが、海上の船から飛行の様子を視察した。同漁協の坂井博英参事は、空港南側の堤防で飛行音を聞いた。「音は距離や角度によって全然違い、なんとも言えない。海に出ている人がどう感じたか気になる。あとで漁業者に聞いてみたい」と語った。

 オスプレイをめぐっては、来年1月から整備拠点となる予定の陸上自衛隊木更津駐屯地(千葉県木更津市)でも、先月24日、米軍オスプレイが飛来して騒音測定が実施された。(菅原普、浜田祥太郎)