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 「スポーツチャンバラ」(スポチャン)という日本発祥の競技がある。軟らかい刀や剣で、それこそチャンバラごっこのようにたたき合う。「サムライ文化」に魅せられる外国人も多く、愛好者は40万人を超える。

■45年前に考案

 「礼!」「始め!」。日本語の合図で競技が始まると、「刀」で相手の体をたたく音が館内に響いた。11月6日、東京・駒沢オリンピック公園総合運動場の体育館。イタリアやインド、ロシアなど30カ国・地域から約1300人が集まり、世界選手権が開かれた。

 スポチャンは、横浜市で剣道場を営んでいた田辺哲人さん(74)=国際スポーツチャンバラ協会会長=が45年前に始めた。「剣道の面は重く、竹刀は当たると痛い。もっと自由にできないか」。子どもが安全に楽しめるよう、軟らかい刀や剣を考案した。愛好者は日本を含む65カ国・地域で40万人以上いる。

 1990年代以降、徐々に世界に浸透した。シンガポールでは日本の航空会社のパイロットが、メキシコでは現地女性と結婚した日本人男性が教え、タイでは日本留学から帰った学生が伝えた。同協会の細川健一副会長(53)は「テレビの国際放送やインターネットで知った外国人から問い合わせが来るようになった」と話す。

 外国人にとっては、日本文化を体験するいい機会となっている。イタリアのパスカッレ・カルミネーさん(20)は「日本の侍やチャンバラに興味があった。こんなに楽しいスポーツはない」。小太刀を使う部門で優勝したフランスのセタール・アルチュールさん(23)は、映画「スター・ウォーズ」や「七人の侍」で刀や日本に興味を持ち、10年前に始めたという。

 日本スポーツチャンバラ協会は…

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