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(12日柔道・講道館杯全日本体重別選手権)

 5分間で決着がつかず、延長にもつれた男子60キロ級の決勝。相手の足が止まりかけた40秒過ぎ、永山が得意の足技で勝負に出た。鋭い足の運びで圧力をかける。たまらず後退した志々目の体を、鮮やかな小外掛けで崩した。「東京オリンピックへ向けた一発目の戦い。ワンチャンスを決められてよかったです」。20歳の新鋭は、ハキハキと4年後への意欲を口にした。

 身長156センチは、同階級で出場した選手で最も低い。「自分より小さい選手はいない。それがウリです」と強気に言う。今年から90キロ級の選手を練習相手に体を鍛え、体幹の強さに自信をつけてきた。東海大の2年先輩には、リオデジャネイロ五輪90キロ級で金メダルを獲得したベイカー茉秋(ましゅう)がいる。「さすがに、それはない」と偉大な先輩を練習相手にしたことはないが、身近な存在の活躍には刺激を受けている。

 日本代表男子の井上康生監督は「収穫はフレッシュな選手が出てきたこと」と話し、永山と66キロ級優勝の磯田の名前を挙げた。永山と同じ階級には23歳の高藤直寿(たかとうなおひさ)がいる。リオ五輪銅メダリストの壁は高いが、永山は「頂点(の高藤)と直接戦って倒したい」と鼻っ柱は強い。若い芽吹きが始まっている。(波戸健一)

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