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 国際協力機構(JICA)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は人工衛星を使って世界各地の熱帯林の状態を常時監視するシステムをウェブ上に公開した。13日公開した南米を手始めに、アフリカ、アジアなど世界61カ国のデータを順次公開していく。違法伐採の取り締まりや乱伐の把握に利用して欲しいとしている。

 JAXAの地球観測衛星「だいち2」のレーダー観測のデータを利用している。森林がなくなっている場所を特定し、減少した時期と、緯度経度、面積を表示する。今回公開された、6月下旬以降の南米の状況をみると、ここ数カ月間だけでも多くの熱帯林が減り続けていることがわかる。

 森林は二酸化炭素(CO2)の吸収、貯蔵の役割をしており、世界のCO2)排出量の1割余りは森林減少が原因とされる。JICAとJAXAは、モロッコのマラケシュで開かれた国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP22)の会場で、熱帯地域の国々の政府関係者にシステムを紹介。利用を呼びかけた。

 状況は専用のホームページ(http://www.eorc.jaxa.jp/jjfast/別ウインドウで開きます)で、パソコンやスマートフォンを使って無料で確認することができる。(神田明美)