太平洋戦争中に徴用されて軍属となり、戦死した商船員の曽祖父。生前を知る人たちを訪ね歩き、その姿に迫ったドキュメンタリー映画をひ孫の女子大学生が作った。「軍属だったひいおじいちゃん」。映画は今夏、大阪・阿倍野の映画祭で最優秀作品賞に輝いた。

 映画を制作したのは、上智大文学部新聞学科2年の松本日菜子(ひなこ)さん(21)=東京都。祖母の飯田尚世(ひさよ)さん(79)=同=の自宅に飾られた古びた白黒写真が幼いころから気になっていた。尚世さんの父で、36歳で戦死した曽祖父・眞柳照乎(まやなぎてるお)さんの遺影だった。

 照乎さんは神戸高等商船学校(現・神戸大海事科学部)を卒業後、大連汽船に入り、よく外国航路にも出かけた。神戸の自宅では洋楽のレコードを聴き、娘の尚世さんを喫茶店に連れて行くハイカラな父だった。

 だが、照乎さんは1941年1…

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