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 12日に公開された片渕須直監督のアニメ映画「この世界の片隅に」、興行はまずまずの滑り出しのようで、ホッとしています。前回の本欄に引き続き、より深くこの作品を読み解いてみたいと思いますが、ネタバレありですのでご注意を。

 この原稿を書く時点でもう5回も見てしまったこの映画、実は初見では大いに戸惑いました。尺の都合で原作の「ある部分」をすっ飛ばしていながら、そこから生まれる葛藤や煩悶(はんもん)などを部分的に残す、というムチャな荒業を使っているからです。とはいっても、各シーン(とりわけ終盤)の情緒喚起力にただならぬものがあるので、ドバァーー!と感動の大波にのみ込まれてしまうのですが。

 片渕監督「120分に収めるため、原作のある部分を削った事により、すずさんの大きな葛藤がひとつなくなっているんです。そのためすずさんが子どもの頃から、ずっと素直に生きてきた人になっている」(絵コンテ集の巻末インタビュー)。

 原作者こうの史代さん「当初、…

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