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 南米ペルー・リマで開かれているアジア太平洋経済協力会議(APEC)に出席中の習近平(シーチンピン)・中国国家主席は19日、APECの「最高経営責任者(CEO)サミット」で講演した。習氏は、中国が主導する東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の「早期妥結を図る」と表明。アジア太平洋地域の経済圏づくりで主導権を握る考えを明確にした。

 習氏は講演で、APECが掲げるアジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)構想について、「経済界の友人から『APECの夢』だと言われた」と紹介して重要性を強調。その土台として、RCEPを早期に妥結させる必要性を示した。

 米国のオバマ政権は昨年、中国抜きで太平洋を囲んだ貿易圏づくりをめざした環太平洋経済連携協定(TPP)の大筋合意を参加国から取り付けた。だが、離脱を訴えるトランプ氏の大統領選勝利によって先行きが不透明になっている。

 RCEPの交渉には中国のほか、日韓、豪州、インドなど16カ国が参加しており、米国は含まれていない。2013年に最初の会合がおこなわれたが、先行したTPPの議論を見極めたいとする思惑もあり、交渉が遅れている。(リマ=益満雄一郎)