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 目が不自由でも独力でできる化粧法「ブラインドメイク」が注目されている。「化粧訓練士」の指導を受ければ、15分程度でフルメイクができるようになり、「外出が楽しくなる」と好評だ。今秋には全国で初めて、静岡市の眼科医が診察後、生活訓練の一つとして化粧訓練士を紹介する試みがあった。

 ブラインドメイクの手法は、日本福祉大学大学院博士課程の大石華法(かほう)さん(51)=大阪市=が、多くの視覚障害者が化粧をあきらめていると知り、2008年に考案した。ファンデーションを両手指になじませ、左右対称に均等の力で動かすことで、鏡を使わなくてもむらなく、はみ出さずに塗ることができる。チークや口紅も同様だ。大石さんは「化粧をすると自己肯定感が高まり、外出したり社会参加したりする意欲につながる」と話す。

■マスカラも練習

 医療現場でも視覚障害者への化粧訓練の必要性が認知されつつある。

 9月3日、静岡市の「さくら眼科」で、同市の千代元子さん(68)と浜松市の山城ウェンディさん(41)が化粧訓練を受けた。

 千代さんはマスカラを塗る練習をした。7歳の時に先天性緑内障で全盲になった。おしゃれが大好きで口紅はたまに塗るが、アイメイクは1975年の自身の結婚式以来だ。

 ペルーにいた5歳当時に両目を失明した山城さんも化粧に関心はあったが、周囲から「十分可愛いんだから化粧なんてしなくていい」と言われてきた。「自力でできると知ったことが一番うれしい」。どんな色が似合うか、母親と話すのが楽しみという。

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