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 久留米大病院(福岡県久留米市)は22日、高度救命救急センターの入院患者3人が、ほとんどの抗生物質が効かないカルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)に感染し、うち1人が今月死亡したと発表した。同病院は院内感染の可能性もあるとみて、センターの一部を閉鎖し、感染源や感染経路を調べている。

 CREは、抗菌薬の切り札とされるカルバペネムが効かない新型耐性菌。近年、世界的に警戒が高まっている。病院によると、8月以降、入院患者12人から菌を検出。うち9人は入院後に保菌したという。

 感染した3人は10月から11月にかけて発熱などの症状が出た。死亡した1人は別の重篤な症状があったといい、「死因との因果関係は不明だが、感染が影響を与えた可能性がある」としている。ほかの2人は快方に向かっているという。

 CREは、ベッドでは見つかっていないが、センターの汚物を洗う流し台2カ所で見つかった。病院は保菌者の隔離や手洗いなどの衛生対策を強化。救急患者は一部、他の病院で受け入れてもらっている。

 CREは2014年9月以降、感染症法に基づき保健所への患者の届け出が義務付けられた。国立感染症研究所によると、15年の報告数は1669例。うち4・9%は院内感染が原因だった。

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