2019年のNHK大河ドラマの脚本を書くことが発表された宮藤官九郎。作・演出・出演と一人三役の新作舞台「サンバイザー兄弟」で伸び伸びとバカ騒ぎをしている。出演者には歌や楽器を特訓してもらった。「芝居に同じステージは2回ないけど、これは特にそんな作品」と言う。

 物語の舞台は、元号が「素敵(すてき)」となった2033年の東京。恩赦で釈放された「赤いの」こと金目鯛(きんめだい)次朗(増子直純)と、帰りを待っていた舎弟の「青いの」こと小鰭(こはだ)光(瑛太)というヤクザ2人が、壊滅寸前の組を立て直すためにバンドを組む。「映画『ブルース・ブラザース』を日本に置き換えたらどうなるか」と思ったのが芝居づくりの出発点という。

 宮藤作品はいつも音楽が大切な要素で、今回はロックバンド「怒髪天」の増子を役者として招き、上原子(かみはらこ)友康に音楽を担当してもらった。瑛太にも歌ってもらう。「普通のバンドじゃ出せない空気が出る。そういう不安定なものにひかれるんですよね」

 大阪公演は8~18日、大阪市中央区の森ノ宮ピロティホール。一般9800円。キョードーインフォメーション(0570・200・888)。(向井大輔)