安倍晋三首相は1日、シンガポールのトニー・タン大統領と首相官邸で会談した。首相は、来年の入札が予定されているシンガポール・マレーシア間の高速鉄道計画で日本の新幹線方式が採用されることへの期待を表明。大統領は「安全性の実績を認識している。競争力のある応札を歓迎する」と語った。

 高速鉄道はシンガポールとマレーシアの首都約350キロを最速1時間半で結ぶ計画で、開業予定は2026年。成長戦略の柱として世界に新幹線を売り込む安倍政権は「距離や需要の観点から、最も実現性の高い路線」(外務省幹部)と位置づけ、中国などと激しく競り合っている。

 大統領は今年が日本とシンガポールの国交樹立50年になるのにあわせて国賓として来日。京都市や宮城県七ケ浜町も訪問する予定で、政府は、その行き帰りに新幹線に乗車してもらう日程を組んでいる。